歯科開業レポート

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開業するより勤務医でいる方が良いってほんと?

2021.10.09

開業する場合には、開業資金や集患、スタッフの確保など治療以外の経営面で工夫が必要になってきます。 歯科医院が多く増えている中、開業だけでなく勤務医を選択する歯科医の方も増えてきました。 そこで今回は勤務医のデメリットとメリットについて比較しましたので参考にしてみてくださいね。 勤務医のデメリット ・治療方針を決める時に制限がある 勤務医で働いていると、その歯科医院の治療方針や院長の考え方を尊重する必要があります。 インプラントやセラミックなどの自費治療を多く治療したい場合でも、保険の治療が多い場合にはその治療を多く行うことになります。 また、アポイントの取り方も時間が足りなくて、もう少し余裕をもって治療したい場合でも難しい場合があります。 ・収入が決まってくる 勤務医の給与体系は歯科医院によって異なりますが、固定の給与や固定の給与+歩合の場合もあり、ある程度収入が決まってきます。 これはメリットでもあると思うのですが、多くの収入がほしい場合には勤務医では物足りないと感じる場合もあるでしょう。   勤務医のメリット ・開業資金の心配がない 開業をするためには、様々な準備資金が必要です。 歯科用ユニットやレントゲン、テナント代や、人件費として受付のスタッフや歯科衛生士の給与の分なども資金として確保しておく必要があります。 そして、内装や使用する歯科機器によっても費用に差はありますが、平均でも5000万円程度の費用がかかるといわれています。 この費用は一般的に金融機関から借り入れをして返済していく形が多く、月々の返済に数十万円必要です。 また、歯科機器も時間が経つと買い替えが必要なものも出てきて、その費用も随時掛かります。 勤務医であれば開業資金を返済していく必要がなく、治療に専念することができます。   ・集患の心配があまりない 歯科医院がコンビニより増えているといわれている時代なので、きちんと治療を行っているだけでは集患が難しくなってきました。 インプラントや矯正なども行っていて、ほかの歯科医院にはない特色がある所に患者さんが集まる傾向になります。 開業すると、どのようにほかの歯科医院と差別化をはかって集患するか考える必要があります。 勤務医の場合は、患者さんが来院していて歯科医師を雇っているので、集患のことは気にせずに働くことが多いでしょう。   ・スタッフの確保の心配がない 歯科医院経営の上で長くスタッフが勤務してくれることは重要です。 ただ、歯科医院も多くあり、すぐに就職できるので、歯科業界はスタッフの離職率が高いといわれています。 スタッフに対する配慮や待遇、勉強会などでスキルアップをはかるなどスタッフが満足して働く環境を整えることも大切ですが、簡単なことではありません。 歯科医院経営の上でスタッフが辞めてしまうといった問題を抱えている歯科医院も多いですが、勤務医はその心配をする必要がありません。   ・収入が安定している 勤務医の場合には、固定の給与か歩合制の給与の違いはありますが、一定の給与が安定して支払われることが多く、ある程度収入が安定しています。 開業医の場合には、来院した患者様の数や治療した内容によって入ってくる収入が違いますし、開業資金や買い替えが必要になった歯科機器、社員満足やホームページ作成などに先行投資する必要があります。 これらの先行投資や開業資金の返済がないので、給与のすべてが自分のことに使うことができます。   まとめ 開業するためには、多くの開業資金や集患、スタッフが満足して働いてくれる環境つくりなどさまざまなことをクリアしていく必要があります。 治療できるスキルと経営のスキルは全く別のものなので、治療に専念したい場合には勤務医がおすすめです。 分院展開している所で分院の院長という選択肢もあります。 色々な働き方を選ぶことできるので、無理に開業を選ぶのではなく、勤務医としてのキャリアを積んでいくことも選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?

歯科開業、物件、テナント探しのための基礎知識

2021.9.20

歯科医院開院立地、知っておきたいチェック項目 【立地の調査】 □最寄り駅からの距離 □路面店か、2階以上か、地下階か □間口の広さ □乗降者数とその推移 □近隣半径1キロの人口と世帯数 □年齢層ごとの人口分布 □会社、工場、公共機関、学校数など □昼間と夜間の人口数の違い □生活動線と交通量 □騒音、振動の確認 □周辺の開発計画 □近隣の歯科クリニック件数 □ハザードマップ □歯科医師会の加入状況 【歯科医院が作れるか?】 □歯科医院設置のオーナー承諾 □天井高(歯科ユニット設置ができるか) □電気容量(電源の容量、動力の容量など) □同じビル内テナントの職種 □配管設備確認 □看板、サインの設置条件 □耐震構造の確認 【テナントの条件】 □不動産借入経費の全体金額を確認 □月額賃料と補償金、敷金礼金、管理費共益費、仲介料、前家賃 □開院前のフリーレント、賃料の交渉 □テナントの登記簿による担保確認 □賃貸借契約の内容「普通建物賃貸借契約」or「定期建物賃貸借契約」 □補償金返還時の償却の有無 □退去時の原状回復内容と負担割合 □家賃保証会社の有無 歯科開業テナント探しのための基礎知識 1.予算と希望を整理する テナント、物件探しをする前に、自分にとって何が大切かを決めておくことが重要です。 すべての理想と希望を満足させる物件を見つけることはなかなか難しいので、どの条件を優先するのか順位を決めておかないと、いつまでたっても物件を決められません。 (1)まず、いくらまでの賃料なら無理なく支払えるかという基本的なことを決めておくことが重要です。家賃は固定費になります。歯科医院であれば材料仕入、技工料、その他経費、人件費を売上から差し引き、いくら残るかを計算して、無理なく払える金額が最低条件です。 (2)つぎに、全額自己資金で開業をするのか、一部公庫融資などを利用されるのか、資金面を確認しましょう。物件の契約金以外に内装工事費用、歯科用機器、受付事務用機器、歯科材料、宣伝広告やネット関連費用などが必要です。また、金融機関からの融資を利用する場合、融資相談から面談、結果が出るまでに約1ヶ月前後時間がかかります。いつ準備できるのかも事前にしっかりと確認をしておいたほうが良いでしょう。 2.歯科開業の用途に使えるかを確認する いざ物件を探してみると、物件はたくさんありそうで、多くないです。その理由と用途が関係をしてきます。 まず周辺環境や、競合となる歯科が近隣に多くあったり、良く見て探さないと、借りた後に実は歯科医院を施行できない物件であったりと、歯科医院運営に支障が出てしまい、最悪物件を借りても事業ができず解約せざるをえなくなってしまう場合もあります。 また、歯科医院の内装工事の場合、配管工事を行うために床上げして歯科ユニットを設置します。そのためにはそのテナントの天井までの高さがどれだけあるかが重要です。またスケルトン物件の場合、天井や空調設置のための空間も必要となってきます。これは、内見などで内装工事業者さんや内装デザイナー、歯科医院開業専門のコンサルタントに相談しながら確認を行いましょう。 物件選びは慎重に行い、歯科医院開業のテナントに強い不動産会社に相談することをお勧めします。 歯科開業に適したテナント情報の集め方 1.インターネットで情報収集 インターネットでテナント情報収集は広範囲の情報を素早く収集できますし、賃料相場を把握するのにも便利です。しかし、その反面良いと思う物件は皆同じで、情報公開されている物件のためすぐに申し込みが入ってしまうことも多く、すでに成約してしまったテナント情報が掲載されていることも多々あります。 そのため、開業したい立地近くの不動産会社さん、あなたが信頼できる不動産会社さんに、気になるエリアにテナントが出たらすぐに連絡してもらうように頼んでおきましょう。できれば何社かに依頼した方がより良いでしょう。 2.現地に行って物件を見て回る 1階路面店の貸店舗では、すぐに決まるということもあり、インターネットなどに掲載する前に、現地で空き看板を見つける事もあります。開院したいエリアが決まっている場合は、少なくとも何回か定期的にそのエリアに足を運ぶことをお勧めします。 テナントの「申し込み」とは 1.「申し込み」は「契約」とは違います 物件を下見して気に入った場合、不動産会社に「申込書」を提出することになります。 この申込書の書式は、不動産会社によってまちまちですが、記入項目は住所・氏名・年齢・職業・年収など、法人の場合、法人の内容と詳細、年間売上規模などが必要です。 申込書はあくまで契約する意思を確認するための書類であって、「賃貸借契約書」ではありません。 したがって、申込書を提出した後でも申込みをキャンセルすることが可能です。この点は提出する前に不動産会社に再確認しておきましょう。 ただし、キャンセルは不動産会社やビルオーナーなどに少なからず迷惑をかけることになるため、申し込みをする際はくれぐれも慎重にしてください。 また、フリーレントなど賃料に関わることを貸主から承諾頂く為の交渉は、申し込みまでに確認し回答をもらいようにしておきましょう。 2.審査で断られることもあります 貸主は借主が提出した「申込書」をもとに、その希望者と契約するかどうかを判断します。 これを「審査」といいます。審査にかかる時間は大体一週間ぐらいが一般的です。 この審査では貸主がOKしないケースつまり断られる場合もあります。貸主から見れば、大きな財産である不動産を他人に貸すわけですから、社会的に信用でき、経済的に安定している人、契約を守る人にテナントを貸したいと考えるのは当たり前のことでしょう。 3.預かり金・手付金を支払うとき テナントを下見して気に入った場合、申込書を提出する際に、数千円から家賃の1ヵ月分までの金銭を不動産会社に預けるケースがあります。これは、「預り金」「申込証拠金」「申込金」「手付金」と呼ばれています。 しかし、金銭を預けた場合でも「借りたい」という意思表示を行ったに過ぎず、契約の優先権を確保したわけでもなく、契約が確定したわけでもいないことに注意しましょう。つまり、預り金を不動産会社に預けても、貸主の承諾がなければ契約は成立していないとみなされます。 賃貸借契約が不成立の場合、預り金は返還されますが、念のためそのことを明記した預り証を必ず不動産会社から受け取りましょう。 この預り金は、賃貸借契約が成立した場合は必要な費用の一部として取り扱われ、賃貸借契約の関わる支払いに充当されます。 金融機関などより融資を受ける際は、借入確定から決済までに時間がかかってしまうため、貸主から直接預かり金を請求されることもあります。 テナント賃貸契約で必要なもの 1.契約までに用意する書類一覧 (1)契約までに用意する書類一覧 賃貸借契約までに個人・法人で用意する書類は次のとおりです。 Ⓐは個人契約、Ⓑは法人契約 Ⓐ契約者の住民票・身分証明・連帯保証人の印鑑証明書・印鑑・実印 Ⓑ法人の謄本・印鑑証明・決算書の写し・連帯保証人の印鑑証明書・実印・印鑑 (2)契約までに用意するお金一覧 首都圏の場合、賃貸借契約までに用意する資金とその目安になる資金の詳細は以下のとおりです。 礼金…家賃の0~2ヵ月分 敷金・保証金…家賃の2~10ヵ月分 不動産仲介手数料…家賃の0~1.08ヵ月分(消費税含む) 前家賃…家賃と管理費の1ヵ月分程度 損害保険料へ加入費用 家賃保証会社…契約時に「初回保証料」として『月額賃料+管理費等』の30%~100%を保証会社に支払 (3)連帯保証人の保証書を用意する 連帯保証人の保証書とは、万一の際には連帯保証人が契約者の債務(家賃の滞納分など)を肩代わりするという内容の書類です。これは、不動産会社によって書式も名称もまちまちです。 「保証書」「保証契約書」「連帯保証契約書」「保証人引受承諾書」など。いずれにしても、賃料などで何かあった場合、連帯保証人が契約者の債務を保証するという内容の契約書です。保証書には通常の場合、連帯保証人の実印を押印することになっています。 賃貸借契約を結ぶことが決まったら、事前に連帯保証人にこの保証書を書いてもらいましょう。 2.契約時の重要事項説明書って? (1)重要事項説明書をチェックする 重要事項説明書とは、物件概要や契約内容を詳しく記載した書類です。不動産会社は、賃貸借契約を結ぶ前にこの重要事項説明書を契約者に交付する義務があります。 重要事項説明書は、契約書と重複する内容も含んでいますが非常に重要な書類です。 不動産会社は重要事項説明書を契約者に交付する際に、その内容を契約者に説明する義務があります。このとき内容を説明するのは、一定の資格を持った人(宅地建物取引士)が取引士証を明示して行わなければなりません。 重要事項説明書の内容を聞いているときに疑問が出てきたら、その場で必ず質問してください。そして、最終的に内容をしっかりと理解した上で、納得してから契約手続きに入ってください。 また、定期借家契約(更新のない賃貸借契約)の場合、ここで必ず説明があります。 定期借家契約は、期間が満了になると契約終了になりますが、互いに合意すれば再契約できますので、再契約の申し込みや方法などは十分に説明を聞いてください。 (1)契約書は納得してから署名する 契約を行う場合、賃貸借契約書は説明を一通り聞いただけですぐに署名・押印するのではなく、不動産会社に分からないところを必ず質問し、理解し納得してから署名・押印するようにしてください。なぜなら、不利となるような契約でも賃貸借契約書を結んだ時点で、キャンセルは原則的にできなくなるからです。 例えば、契約した後で、様々な理由で気が変わり、契約開始(賃料発生日)前に契約をキャンセルしようとしたとします。契約開始(賃料発生日)前であっても契約は始まっているわけですから、通常の場合、礼金・仲介手数料は契約者には戻ってきません。 契約者には、基本的に敷金、保証金(*)が戻ってくるだけです。 (*保証金に償却がある際はその分が差し引かれて戻ってきます) まとめ テナント物件情報の探し方や、歯科医院に適した物件を探す上で欠かせないポイント、テナントの不動産契約する時の基礎知識を簡単に説明しました。 一生に何度も経験しない物件探しや不動産契約となるからこそ、必要最低限の知識と注意が必要となります。 これ以外に、歯科開業のテナントで注意したい点もいくつかありますが今後の当社ホームページに載せていきますのでご期待ください。 歯科医院を開業したいエリアがなんとなく決まったら、まずはデンタルサービスにお気軽にお問い合わせください。このほか歯科開業に関するご相談承ります。

コロナ禍の歯科開業

2021.9.05

コロナ禍での歯科開業 新型コロナウィルスの問題が出てきてから1年以上が経つこととなってしまいました。 現在もデルタ株の蔓延が懸念され、まだ収束の見通しがたたないばかりか、絶望的な拡大状態が続いています。このような状況下、歯科医院の新規開業を進めていいものかどうか、開業準備のスタートはいつ切るべきか悩まれている先生も多いのではないでしょうか。 現在のコロナ禍において本年7月に2件の開業を支援してきてわかった開業の注意点などをお知らせしたいと思います。 大きく変わった申請スケジュール 2年前までの実績では、歯科開業における動き出してから開業オープンまでの期間は、テナントでの開業は最短で約6ヶ月(法人)、個人開業は約4ヶ月が一般的と言われてきました。しかし現在のコロナ禍においては、さまざまな遅延が発生しスケジュールが大きく遅れております。 役所の在宅勤務の増加と営業時間短縮により、業者や役所の処理スピードが1~2ヶ月遅くなっています。また、今後の状況がどうなるか予測不可能であり社会活動についても不透明なところが多いため、開業予定日を決めてもそれに間に合わないといったリスクは、以前にも増して大きくなっていると思います。よって、状況をみながら余裕をもったスケジュールで進めていくことが重要となります。 コロナが歯科界にもたらした功罪 口腔外バキュームや滅菌器など、特に感染予防にも関係する機器等が品薄で、購入・設置までに時間を要しました。現状も品薄が続いており、在庫や納期を確認して調達しなければなりません。 コロナ関連の助成金取得等の目的による内装工事が激増し、内装業者の手配がつきにくくなっています。また、内装部品の中でも、特に非接触型の蛇口、自動ドア、スイッチ類などが極端な品薄状態で、当社が手がけた内装工事でも部品調達が間に合わなく、工事完了後に順次取り替え作業を行いました。 医療法人は公的借入が非常にスムーズとなっており、無金利〜超低金利での資金調達が可能となり、実は分院開業が増加しています。 歯科開業物件、テナントに掘り出し物が増えた 昨年の夏以降、歯科医院開業のための物件探しをする中で、今まで滅多に出ない駅前の掘り出し物物件が出始めたことを実感しております。現に当社でも、駅前数十秒の物件を入手することができました。 すでに1年以上も続くコロナでの社会活動、外食産業はじめとするサービス業などの低迷による撤退、また危機意識により新規参入の差し控えにより、空きテナントが多く出はじめている事を実感しています。都心の繁華街などのテナントの場合、赤字が激増してしまっている賃貸業の貸主心情として、この状況下では少しでも家賃収入が欲しいのが当然です。空室の状況が続いているような物件では、家賃交渉やフリーレントなどの相談に乗ってくださる方が増えており、賃料や保証金を下げてもらえる可能性が大きくなった事も実感としてあります。 採用にも好変化が 新規作用においては、コロナ禍で産業自体ダメージを強く受けた業界、例えば観光業界、ホテル業、外食産業など新規採用の見直しや中止が増えています。 そのため、歯科業界において人手不足は相変わらず続いておりますが、ダメージを受けてしまった産業からの求職者が徐々にではあるが増えてきています。 特に歯科医院の場合、受付、歯科助手などは、入社の条件として、特別なライセンスは必要とせず例えば接愚に秀でたサービス業などの出身者や専門的な学校を卒業した新卒の方々には最適となる場合も多く、採用に苦戦していた歯科業界のリクルートも好転し始めてきました。 全体的にはコロナ禍でも、安定した経営の歯科医院は多く、大きく業績アップまではしていないものの、このような危機的状況下においても比較的に安定している歯科業界に学生たちは注目し始めているようです。 まとめ コロナ、ラムダ株などの新種のパンデミックに関しては依然先が見えず不安定な状態が続いているため、ここで歯科医院開業を躊躇する先生も少なくないのではと思います。 しかしそんな状況においても上記のように、歯科開業について言えば、好転し始めていることも多くあり、ピンチをチャンスに変えられる可能性も大いにありますので、身近な院長様や専門的な会社などと相談しながらぜひとも明るい将来に向けてのチャレンジをしていただきたいと思います。   【関連ページ】 ■歯科医院開業事例① ■歯科医院開業事例② ■歯科医院開業事例③ ■歯科医院開業と内覧会 ■なぜ歯科医院開業したいのか?

東京オリンピックの笑顔を支えた歯科治療

2021.8.14

日本のメダルラッシュ コロナ禍で無事終えることができた東京オリンピックですが、スタートするまで国民の不安と政府のコロナ対応への不信などの問題をはらんだままスタートし、そんなこともいつの間にかどこかに置き去りにして、テレビにかぶりついた2週間でした。 今回の東京オリンピックでの日本選手のメダルラッシュがものすごい勢いでした。そのメダル数は、史上最多の27個の金メダル、14個の銀メダル、17個の銅メダルを合わせた総数58個も! 前回リオの41個を上回って最多となりました。 金メダル数はアメリカ、中国に次いで世界3位!総数は5位。 日本が夏季五輪で獲得した累計メダル数(1936年ベルリン大会芸術の銅2個を含む)は499個となったようです。自国開催とはいえ素晴らしい成果に、何度も感動と元気をもらえました。 歯と東京オリンピック さて、ソフトボール日本チームで不動のエースを務めた上野投手ですが、39歳とはとても思えない変わりない豪速球とコントロールで素晴らしい活躍を見せてくれました。日本チームがアメリカに勝利し優勝を決めたシーンで、上野選手がマウスガードをつけての笑顔がテレビ画面のアップとなりました。両手を高々と挙げ笑顔に白いマウスガードがとても印象的で、テレビに向かい一緒に手を上げ拍手しまくりました! また、競泳でいきなりの大活躍を果たし、2個の大金星を獲得した大橋選手のゴールシーンでも、大きな笑顔と歯列矯正がしっかり映し出されていました。 上野選手の力投には、マウスガードをつけることで余すことなく力を発揮でき、より強い瞬間的な力を出すことができたのかもしれないと思いたいところです。また、大橋選手の金メダルへのラストスパートの伸びの泳ぎにも、しっかりと整えた歯並びがその力を助長できたと思いたいです。   歯科とスポーツ 今回の東京オリンピックの選手たちでマウスガードなどを着装した姿をたびたび見ましたが、今日から1年ぶりに開幕した夏の高校野球では、エースピッチャーの吉田輝星投手(3年)は、県予選から準決勝まで1人で投げぬき、決勝では5回で降板したものの、秋田県勢103年ぶりの準優勝へと導く大車輪の活躍を見せました。その注目の中「笑顔を見せたときの歯が白い!歯がキレイ!」ということがとても爽やかで、印象的でした。実は、吉田投手はスポーツマウスピース「マウスガード」を着用していました。 スポーツ界とマウスガードについてですが、すでにラグビー・アメリカンフットボール・ボクシング・ホッケー・空手といった種目で装着が義務付けられております。野球ではまだ義務付けられていませんが、装着することが推奨されるスポーツの一つであり、プロ野球や学生野球などに触発されて、年々装着する人口が増加しているようです。 主な目的はケガの防止ですが、食いしばった時の噛み合わせが良くなることにより投球時やバッティング時の力が上手に伝達するといったパフォーマンスの向上も期待されています。 もちろん野球以外のスポーツにも、アゴの関節保護や脳しんとうの軽減に効果があるそうです。 また、女子競泳の大橋選手における歯科矯正治療中であっても、世界レベルのスポーツ競技がしっかりできるという証明を、体を張ったメッセージとして国民に送ってくれたことに、歯科業界関係者の1人として感謝をしたいです。

歯科医院開業ブログ 事例③

2021.7.02

開業事例③ 下北沢歯科 ■開業日 2021年7月1日 ■駅徒歩1分 ■16坪 ■ユニット3台 ■自動精算機導入、受付レス ■駅から徒歩1分の好立地にスタイリッシュなデザインテナントビルにオープン。 広さ16坪ながら2か所のエントランスをうまく利用したレイアウト。 シンプルでセンスのある内観に3ユニットを配置し、下北沢という場所にとてもマッチしたクリニックにまとめられている。 ■歯科医院開業ブログ 事例① ■歯科医院開業ブログ 事例② ■歯科医院開業ブログ 事例③ ■歯科医院開業ブログ 事例④【物件契約】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装デザイン打合せ】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:完成】

歯科医院開業ブログ 事例②

2021.7.02

開業事例② 西永福駅前歯科・矯正歯科 開業日 2021年7月1日 ■駅徒歩30秒 ■22坪 ■ユニット3台 ■自動精算機導入、受付レス ■駅目の前の好立地。 広さ22坪の中に、機能的に配置し、奥まで続く直線の導線と滅菌室に院長さんのこだわりが随所に施され、患者様とスタッフの使いやすさを考慮。 機械室はなんと外のベランダを利用して設置されている。 木のぬくもりを感じるナチュラルな空間に仕上がっている。 ■歯科医院開業ブログ 事例① ■歯科医院開業ブログ 事例② ■歯科医院開業ブログ 事例③ ■歯科医院開業ブログ 事例④【物件契約】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装デザイン打合せ】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:完成】

歯科医院開業ブログ 事例①

2021.7.02

開業事例① 秋津歯科・矯正歯科 ■移転開業日 2021年6月1日 ■駅徒歩2分 ■20坪 ■ユニット5台 ■自動精算機導入、受付レス ■駅近の2階エレベーター無しの物件から、すぐ近くの路面1階に移転。 高い天井高を利用したスペース利用と圧倒的な収納力が自慢。 巧みに練られた空間設計で、22坪でありながら個室も備えたユニットはなんと5台設置! 駅から2分の好立地に、路面という利用のしやすさで移転オープン後すぐに人気クリニック医院に。 ■歯科医院開業ブログ 事例① ■歯科医院開業ブログ 事例② ■歯科医院開業ブログ 事例③ ■歯科医院開業ブログ 事例④【物件契約】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装デザイン打合せ】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:完成】

歯科医院開業 物件の選び方

2021.5.28

歯科医院開業の良い立地、テナントとは? 歯科医院開業の立地を決める時「いい立地で開業したい!」と思うのが人の常ですが、その良い立地の条件とは果たしてどのようなモノでしょうか? 今回は良い立地の判定要素と生活動線の読み取り方について理論を解説します。まずは来院されるであろう患者さんの日常行動線を読み取ろう! 日常行動線とは? 人々が日常的に利用するような、生活に密接に関わりのある道路や交差点、施設が存在します。これらを結ぶ動線を日常行動線といいます。 ○日常行動線を読み取るためのポイント(TG、PC、CP) ポイントとしてTG、PC、CPがあります。 【TG(Traffic Generator)交通発生源】 日常の行動の中で人は何らかの交通手段を用いており、それらを結ぶ核となる場所が必ず存在します。電車を使う場合は駅、車や徒歩なら交差点がそれにあたります。人々が集中的に出会い交差する場所で、あたかも、この場所から交通が発生しているように見えることからこのような場所をTG(交通発生源)といいます。 TGの例:駅(特に入口) / 大きな交差点 / バス停 / 自転車置き場 / 大規模駐車場 【PC(Potential Cluster)需要集合体】 人々が密集して住居を構えていたり、就業者がとりわけ集まり一定の時間停留する施設であったりと、大きな需要が埋まれる場所や地域のことをいいます。たとえば、高層住宅群(マンションなど)、高層商業ビル、大規模ショッピングセンター、公共施設(役所・郵便局・図書館・学校など)、戸建住宅群などが該当します。人がたくさん集まる場所なので、歯科医院の診療圏を考える時に特に重要な場所となります。 PCの例:高層住宅群(マンション) / 高層商業ビル / 大規模ショッピングセンター / 公共施設(役所・郵便局・図書館・学校など) / 戸建住宅群 【CP(Consumers’ Point)消費者起点】 歯科の診療圏の中には、年齢・性別・趣味嗜好ごとに、人が日常的に立ち寄る場所があり、このような場所をCP(消費者起点)といいます。食料品や日用品を購入するスーパーやホームセンター、ドラッグストア、コンビニ、頻繁に利用するファミリーレストランやファーストフード店などもこれに分類されます。 CPの例:スーパー / コンビニ / ショッピングセンター / ファミレス / テイクアウトショップ / ホームセンター ○日常行動線を推測しよう! ある社会人の1日の行動を考えてみましょう。 自宅(PC)→地元の駅(TG)→目的地の駅(TG)→行きつけのコンビニ(CP)→会社(PC)→昼:ハンバーガー屋(CP)で食事→会社(PC)に戻る→退社後、駅へ(TG)→地元の駅(TG)→帰宅(PC) 職業や年齢により違いはありますが、オフィスワークの方だと大体このような感じになるでしょう。主婦や学生、歯科医院へも大きく影響が予測されるアクティブシニア層などの日常行動を考えると、買い物スポットや飲食店などさらに別のポイントが当てはまります。 地図上で考えてみよう! 先ほど推測した日常行動線を地図に書き出してみましょう。歯科医院開業希望地の診療圏の様子はどうなっているでしょうか?もうお分かりかと思いますが、TG・PC・CPの動線上にあるほど人が流れ込みやすく、集患力の強い場所であることがわかります。 もちろん、そこで暮らす世帯層や昼夜の人口帯、最寄り駅の情工数によっても見方が変わるので、地域の特性についてもよく考えましょう。 患者さんの生活動線を考える時の注意 ○患者さんが近いというのは距離ではなく時間 患者さんに歯科に来院する理由を聞いてみると、「家から近いので」「評判を聞いて」といった話を伺います。患者さんがいう近さとは、単なる距離のことだけをいうのではありません。 たとえば、単調なまっすぐな道と、間に横断歩道や踏切(待ち時間が発生するポイント)を挟む道とでは、距離が同じであってもまっすぐな道の方が早く目的地に到着できるでしょう。このように見ると、目的地(医院)へのアクセスのしやすさを決めるのは距離ではなく時間軸であることがわかります。 ○道を選ぶ時の心理要因と行動心理 裏道を使ってでも目的地へ最短距離で行こうとする最短距離の法則、なるべく知っている道を通り確実に目的地へ向かおうとする確実性の法則、横断歩道の無い大きな車道を避けるなど危険な場所を避けようとする安全性の原則、混んでいる病院にはさらに人が集まるといった集合性の法則。人が目的地に向かおうとする時には、このような心理が働きます。このような観点からも、立地を考えていきましょう。 ○診療圏分断の例 診療圏内に川や大きな丘陵、二車線以上の道路、線路などがあり、人がそこを物理的に横断できない状況を診断圏分断といいます。人の行き来が分断される場所なので、その範囲は診断圏からはずす必要があります。

歯科医院運営 歯科医院の経理

2021.5.21

利益と現金について 利益があるのにお金(現金)がない!! 利益だけではなくキャッシュ(現預金)に着目した経営を! たとえば、 「利益は出ているのに、なぜかお金が残ってこない」 「お金がないのに、なぜかたくさんの税金が発生する」 ということが起こります。 結果、どれだけ売上を上げればお金が残るのかもわからなくなり、自身やスタッフが疲弊してしまうという状況に陥ります。 多くの歯科医院の先生が、勘違いをしていることは「利益が出ればお金が残る」というものです。   医院の現金収入は2つ! 1.歯科診療の医業収入 2.助成金、金属売却代金などの営業外収入   医院の現金支出は2つ! 1.歯科診療に関わる医業支出 2.借入金返済など、直接診療に関わらない営業外支出   2つの現金収入-2つの現金支出=キャッシュ(現預金) この一連の流れを会計用語でキャッシュフロー(CF)と呼びます。 営業利益=医業収入-医業支出 ※営業利益の算出には、現金収入、支出が伴わないものが含まれます。 この営業利益の部分のみ注視していると、 「利益が出てるはずなのに、お金がない!!」 ということが起こります。キャッシュフローに着目した経営を目指すことにより、税金の支払いのために借入金を増やすなどの失敗を避けることができます。 利益管理だけでは会社を健全に運転していくことはできません。そのため、利益管理だけでなく実際のお金の流れを示すキャッシュフローを管理していくことが重要です。

歯科医院開業 「人材採用」について考える

2021.5.12

歯科開業の人材採用の相談受付中  ご開業相談はこちら 人材採用は歯科開業成功の秘訣?   歯科医院新規開業に最も重要なファクターはスタッフ(歯科衛生士や歯科助手、受付など)の採用です。 採用がうまく行かず苦戦している院長も多くいます。 最も重要な採用ありきで、開業する場合に総合的に考えていく必要があります。   採用も基本的にはマーケティングと考え方は同じで、他の医院とどのように差別化を図り「地域で1番になりうるポイントを打ち出すか」です。 その差別化のポイントは、下記のようなものです。 1.開業予定の立地 2.給与(地域平均を上回っているか?) 3.診療時間(18:00最終アポ・18:30までに診療終了しているか?) 4.休日・休暇(週休2日以上・有給消化は90%以上か?) 5.福利厚生(社会保険完備・交通費や住宅手当・社員割引・育休制度など) 6.教育体制(教育マニュアル・カリキュラムの有無・実技ツールはあるか?) 7.院長先生の人柄(スタッフに慕われている・患者などに怒ったりしてないか?) 8.スタッフ間の人間関係(院内の雰囲気が明るく緊迫した空気感でないか?院長の叱る声が響いていないか、相互フォローはあるか?) 9.医院・設備環境 10.滅菌・衛生環境 ただし、これらの中から地域で一番の強み、ストロングポイントを作ればよい、という単純なことではありません。   実際の歯科医院を目指す求職者の行動としては、「給料」「勤務時間」「勤務地」「福利厚生」で求人の足切りをしています。(職種や年齢などにより傾向は異なりますが)   歯科衛生士の有効求人倍率は20倍 言わずもがな今の歯科業界はかなりの“売り手市場”です。 歯科衛生士の有効求人倍率は20倍。1人の歯科衛生士に対し20医院がオファーをしていることになります。すなわち、求職者の考える足切りラインに満たない歯科医院をそぎ落としても、多くの歯科医院が残るのです。 その中からやっと応募する歯科医院を探すというステップになるわけです。 ここ1~2年、募集要項、採用条件などを見直していない場合は、すぐにでも同じ都道府県の歯科医院がどのような募集要項をしているか確認してみてください。   デンタルサービスでは、今までの採用実績から歯科医院の全職種採用に関するコンサルティングを行なっております。開業を目指す先生はぜひお問い合わせください。

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