歯科開業レポート

物件・設備

国民皆歯科健診について

2022.7.25

~実施はいつから?問題点と現在日本で義務付けられている歯科健診について~ 2022年6月7日に経済財政運営の指針「骨太の方針」の中に「国民皆歯科健診」を取り組み、進めていくことが示されました。 歯科界でも様々な声が上がっている「国民皆歯科健診」について、開始時期やなぜ行うのか、また問題点、現在義務付けられている歯科健診も交えながらお話を進めていきます。 「国民皆歯科健診」はいつから開始されるのか? 2022年7月現在、「国民皆歯科健診」の具体的な開始時期はまだ決まっておりませんが、日本歯科医師会の堀会長は3年から5年を目途に実現したいと述べております。 なぜ、「国民皆歯科健診」が導入されたの?と国民の皆様は疑問に思っておられるのではないでしょうか。 日本は30歳以上の成人の約80%が歯周病に罹患しているとの報告があり、歯に関する知識や関心も先進国であるスウェーデンやアメリカに比べると圧倒的に低いと言われております。 また、歯周病は糖尿病や脳血管疾患などの全身疾患との関連性があるため、お口の健康の維持・増進が全身疾患の予防にもつながるということを、広く国民の皆様に知っていただき、 「歯科医院を虫歯や歯周病になってから行くのではなく、歯・お口のケア・予防で来院していただく場所に変えていく」 ために今回「国民皆歯科健診」を導入するのではないか、と考えます。 加えて実施主体、健診内容、費用もまだ決まっていないため、今後の情報に注目したいところです。 歯科医療現場での歯科衛生士の不足が問題に! 「国民皆歯科健診」を開始するのにあたり、現場での歯科衛生士不足が問題になるのではないかと予想されます。 実際、令和2年に厚生労働省から発表された歯科衛生士の就業人数を年齢階級別にみると、「25~29 歳」に1番多いとのデータがありますが、結婚・出産を機に離職をする歯科衛生士が多く、一般歯科医院では歯科衛生士不足が問題となっているところが多いようです。 「国民皆歯科健診」の具体的な内容がまだ決まっておりませんが、歯周病のチェックを行うことを目的とした歯周基本検査等を行うのであれば、歯科衛生士が行える業務の範囲であるため、歯科衛生士不足は、「国民皆歯科健診」を受けにきた患者様を対応していくにあたり、歯科医院を円滑に経営していく中でぶつかる壁になるのではないでしょうか。 また、このような歯科衛生士不足を解消するために、歯科医院に託児所を設ける、総合病院や歯科大学付属病院といった大きな組織だけでなく、一般歯科医院においても復職しやすい制度を設けていく必要があるでしょう。   現在義務付けられている歯科健診と? 今回「国民皆歯科健診」が発表されたことで、現時点で義務付けられている 歯科健診はあるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。 現在日本で義務付けられている歯科健診は、 妊産婦に対する健康診査、 1歳6ヶ月・3歳児健康診査、 小学生から高校生を対象とした歯科健診、 塩酸、硫酸等の有害なガス、または有害な粉じん等を使用、これらの物質が存在する環境に従事している職業の方 のみとなっております。 また、努力義務である歯周病検診の受診率は低く、成人以降の義務歯科健診がないことから、日本人の歯周病罹患率が高くなっているのだと思われます。 このような状況を改善していくために歯科医療従事者が患者様にアプローチし、年齢関係なく、お口の健康を増進していくために「国民皆歯科健診」が提案されたのではないでしょうか。   まとめ 今回「国民皆歯科健診」の概要、実施にあたり発生すると予想される歯科衛生士不足の問題、現在義務付けられている歯科健診についてお話していきました。 「国民皆歯科健診」は現在日本の歯周病罹患率の高さ、デンタルIQの低さを解消・改善するためにとても重要な政策だと思われます。 我々歯科医療従事者が、患者様のお口の健康を守っていくために更なる知識と技術を身に着け、広く呼びかけていきましょう。   <参考> https://www.jacp.net/perio/effect/ https://www.jacp.net/perio/about/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/18/dl/kekka2.pdf

安定した歯科医院経営

2022.6.13

歯科医院を開業した後も、軌道にのって長期的な運営をしていくためには注意すべきポイントがいくつかあります。以下では、安定した歯科医院経営をするための方法を説明していきます。 開業してからどれぐらいで安定するのか 経営を安定化させ、理想の診療所を作っていくためには、経営計画や事業計画を練ることはもちろん、新規患者の獲得や診療所の運営状況を定期的にチェックする必要があります。 安定した経営のためにはPDCA(Plan - Do - Check - Action)サイクルを回していくことが望ましいです。PDCA(Plan - Do - Check - Action)とは、「計画」「実行」「評価」「改善」を示しており、意識して事業の見直しを行うことで、事業改善を進めていくことができます。1周したら次の改善点に向けて新たな計画を立て、確実に改善していく様に働きかけることが可能です。 それに伴い、企業の成長ステージと同じ様に成長ステージを把握し、成長ステージに応じた施策を練る必要があります。「開業期」「成長期」「安定期」に分けて考えることもできます。 ①開業期(開業1年目まで) 新しい顧客の獲得が何よりも大切。来ていただいたお客様に良い印象を持ってもらい、口コミで広めていくことはもちろん、土日の診療や夜間対応、他の医院で取り入れられていない治療法の導入など、より多くの人に新しく利用をしてもらえるために他の医院と差別化をはかると良いでしょう。 ②成長期(開業3年目まで) この時期は顧客を安定させることが重要なため、一度来院された方に「また利用したい」と思ってもらえる様に丁寧な対応と確実な治療は必須となります。 もし、思う様に認知が広まらない様であれば、キャンペーンや歯磨き教室の実施、SNSの導入なども検討し、新しい患者様を獲得できる様にPDCAサイクルを回していきましょう。 ③安定期(開業3年目以降) 3年目ともなると、地域からも認知されて定期的に通われる方も増えているかと思います。開業期や成長期で患者様のニーズがなんとなく把握できていると思いますので、ターゲット層を明確にし、他の医院との差別化をはかり、施術の幅を広めていきましょう。理想とする医院の像をしっかりと描き、実現するためにPDCAサイクルを回し続けましょう。 どうすれば安定するのか 歯科医院を長期にわたって経営していくためには、収益の確保だけでなくさまざまな施策が必要です。安定した経営のためにも定期的な点検は必ず行いましょう。 ①診療サービスの質の良さ まず医療機関として確実な診療がされていることは大前提です。なるべく痛くなく、親切な対応で、安心して治療が受けられる環境が整っているか、治療方法を提案できているか見直しましょう。患者様に安心して利用してもらえるために、技術力と対応力は磨き続けましょう。需要の高い治療を取り入れたり、低いコストで治療できるように配慮をすることが、患者様からの信頼獲得に繋がります。ニーズの把握をするために、患者様へのアンケートを実施することも有効でしょう。 ②スタッフの労働環境 患者様の獲得はもちろんですが、スタッフが安心して働ける環境作りも非常に重要です。人員不足で待ち時間が長くなり、連携体制がとれずにミスが発生することも患者様の離脱に繋がります。適正なスタッフ数とスキルを明確にし、確実な人員確保を目指しましょう。 ③広告やWEBサイトの最適化 患者数を増加させるためには、広告の運用やホームページの充実なども必要となることがあります。広告看板を出している場合は、風景化しないためにも定期的に変更すると効果的です。ホームページについても、最新の情報が掲載されているか、予約がとりにくくないかなど、定期的に見やすいサイトとなっているか確認をしましょう。 ④患者様の印象を良くする 内観や外観を整えることはもちろんですが、待ち時間の短さや丁寧な説明なども印象アップには大切なポイントです。治療方法を丁寧にお伝えし、麻酔をするか、通院回数や予算なども患者様の意志を尊重しながら治療をすることで、「ここの医院は安心できる」という信頼を獲得できます。 以上、安定した歯科医院経営について説明しました。長く経営をしていくためには、認知度の向上と利用者の満足度が絶対条件となります。患者様に安心して通っていただけるよう、医院の体制を定期的に見直していきましょう。

歯科医院開業 物件契約するときの注意点

2022.6.06

物件契約時のポイント、注意点 新規に開業するにあたっては、多くの方が物件を探して契約をするかと思います。まずはどのような物件があるか、それらの物件の注意点を説明していきます。 【テナント物件】 オフィスビル、商業施設の一画、クリニックビルなど店舗物件を相称して「テナント物件」と言います。駅前やショッピングモールなど集患しやすい環境で、物件数も多く気に入ったものを見つけやすいというメリットがある一方で、利便性の高いところは家賃も高額になります。家賃が高額になれば初期費用もその分上乗せされるため、資金計画にも影響がでます。 【借地契約】 土地のみを借りて建物を開業者が建設する契約です。内装にこだわりたい、郊外の広い土地で開業したい、駐車場を広く取りたい場合などが考えられます。借地契約の場合、契約期間が長いことが多く簡単に撤退することが難しくなります。また、契約期間終了後は更地にて返却しなくてはならず解体費用についても考えておかなければなりません。 【新築物件】 自宅兼診療所のように、戸建てを新築し開業する物件です。診療スペースなど一からご自分の理想とするデザインにできるところが最大のメリットです。その反面、建築費用がかさむことや住宅地などでは集患も一から行わなくてはならず、診療が軌道に乗るまでに時間がかかることも考えられます。 【スケルトン物件と居抜き物件】 スケルトン物件とはコンクリート打ちっぱなしの何もない状態の物件を言い、ゼロからレイアウトが可能です。自分の理想に合ったクリニックにすることができますが、その分費用もかかります。居抜き物件とは前入居者が使用していた内装、設備がそのまま残っている物件です。通常であれば賃貸物件から退去する際に、原状回復(借りる前の状態)にして明け渡すものですが、同業種の場合には内装、設備を残置したまま居抜き物件とする場合があります。 【居抜き物件のメリット・デメリット】 居抜き物件の最大のメリットといえば「開業費用を抑えることが可能」であることです。内装や設備をそのまま譲り受ければ、開業までの日数の節約にもなります。高額な医療機器も新規で購入するより安価で入手が可能になります。 さらに、歯科医院があった場所に開業することで患者をそのまま引き継ぐことができる可能性が高いことも魅力です。 とはいえメリットばかりではありません。医療機器の購入費用を抑えられる一方で、中古であるがゆえ、メンテナンスの費用がかさむことも考えられます。使用年数が長く使い勝手が悪く故障が続けば、結局買い換えなければいけないという場合もあるからです。内装もそのままとなれば、自由度は低くなります。不便さは慣れる場合とストレスになる場合があります。また、閉院理由も調べなければなりません。前院長から理由を聞くこと。そして地域の方に評判を聞いてみることも大事です。同じ場所に開院することで、前の悪い評判も引き継いでしまっては元も子もありません。安易に居抜き物件に飛びつくのではなく入念にリサーチしましょう。 【駐車場】 ショッピングモールなど駐車場完備の物件であれば問題ありませんが、駅前のビルなどは駐車場の確保が課題となります。最近では近隣のコインパーキングと提携しているクリニックが増えています。お子さま連れの場合、駐車場があるかどうかは重要なポイントになります。ビルが提携している駐車場があるかなど物件を決める際には必ず確認しましょう。   物件契約時にどんな費用が必要? 【物件に対する費用】 テナント物件を借りる場合の初期費用について簡単に説明します。テナント物件は一般の賃貸物件よりも初期費用がかかります。 保証金や敷金・・・家賃の担保として家賃の6~10ヶ月分必要なところが多いようです。 礼金・・・物件のオーナー様へのお礼として家賃1か月分ほどが相場です。 仲介手数料・・・不動産会社へ払う手数料です。家賃1か月分ほどが相場です。 ※他に前家賃・保険料・保証会社契約料などがかかります。 契約後、内装工事や外装工事が完了して初めて保健所へ「開設届」が申請できます。つまり開院まで2~3か月ほど患者さまを受け入れられないまま家賃が発生するのです。家賃は毎月かかる固定費です。他の必要経費とのバランスを長期的なスパンで考え、物件探しをしていきましょう。 【内外装工事にかかる費用】 歯科はクリニックの内装で一番費用がかさむといわれています。電気設備や給排水設備、診療台ごとのパーティションなど特殊な工事が必要なものも多く、かといって予算を削ってしまうと使い勝手が悪くなり後悔することになってしまいます。 内装工事費の坪単価は坪35~50万円ほどのようです。床面積が狭くなれば坪単価は高くなり、広くなれば坪単価は低くなります。おおよそ1,500万円~2,000万円と言われていますが、こだわりの内装や医療機器を入れるためには綿密な資金計画が必要です。

歯科医院開業時の顔認証付きカードリーダー(マイナンバー)申請は必要か?

2022.5.23

マイナンバーカードの普及が広がりつつあり、マイナンバーカードを取得している方が増えてきています。一部医療機関や薬局では保険証としてマイナンバーカードを利用できるようになりました。歯科医院を開業する際にも、マイナンバーカードを利用して受診できるシステムを導入することを考えている先生方は多いのではないでしょうか?今回は、顔認証付きカードリーダーの申請について詳しく見ていきましょう。 マイナンバーカード普及率は? 2021年12月14日~12月16日に、全国の男女1,400名を対象に「マイナンバーカードの利用」についてアンケートの結果を元に見ていきましょう。 マイナンバーカードを取得している方は、66.2%と半数を超えています。実際にマイナンバーカードを利用したことのある方は、67.2%と6割以上の方は便利なサービスを受けていると分かっています。中でも、保険証として利用した方は、2.2%という結果となりました。 保険証として利用できるシステムが増えたのは、2021年10月20日から本格運用ということもあり、利用している方も少ないようです。 引用元「日本トレンドリサーチ」(https://trend-research.jp/11259/) 株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp) 顔認証付きカードリーダーの普及率は? 厚生労働省によると、全国の病院と医科・歯科の診療所、薬局(計22万9201施設)のうち、2021年10月3日時点で専用の顔認証付きカードリーダーを設置し、準備ができているのは7.4%(1万7032施設)と、普及率は低いと分かっています。 しかし、国により無償提供されるカードリーダーの申し込みは、10月3日時点で、56.2%(12万8789施設)が完了しています。今後も利用できる医療機関が増えると予測されています。 また、マイナンバーカードを保険証として利用するには、事前にインターネット上の「マイナポータル」での行政手続きまたは、医療機関でも登録の手続きができます。 設置するメリット 医療機関の受診だけではなく、希望すれば薬の処方歴や生活習慣病などの既往歴の情報を医師同士で共有でき、より適切な医療体制を整えることが可能になります。カードリーダーと共に、資格確認端末を導入することで、レセプトコンピューターと連動できます。 また、患者さんの直近の資格情報などが確認できるため、期限切れの保険証でのトラブルで多い、過誤請求や手入力などの事務業務の負担が減ります。レセプトの返戻も少なくなるのもメリットです。 患者さんと歯科医院どちらにもメリットがあり、今後カードリーダーを設置する機関や連動する患者さんが増えるのではないでしょうか。歯科医院を開業される際には、ぜひ設置したいですね。 顔認証付きカードリーダーの補助金 2021年4月以降に顔認証付きカードリーダーの申し込みを行った医療機関には、一部補助金支給されます。2023年3月末までに補助対象事業を完了させ、2023年6月末までに補助金交付申請をしたものが対象となるため注意しましょう。歯科医院は、顔認証付きカードリーダーは、1台は無償提供、2台目~4台目(補助限度額は 32.1万円)まで交付を受けることが可能です。 手続き準備と手続きの方法 医療機関等向けポータルサイトで申し込みします。申し込みの際、医療機関コードが必要です。新たに歯科医院を開業される場合でも、アカウント登録用の「仮コード」を発行すれば手続きが可能です。 また、導入時期をレセプトの導入を担当している事業者に相談して決定します。オンライン資格を利用するための申請、機器の設置、患者さんへのお知らせ等も行って行きます。運用する日を決定して入力し、窓口でオンライン資格確認を開始した後に、補助金の手続きができます。 手続きに必要な書類は、「領収書(写)」、「領収書内訳書(写)」、「オンライン資格確認等事業完了報告書」の3つです。後は、医療機関等向けポータルサイトで、必要事項を入力し、書類をアップロードすれば申請完了です。※書面での郵送手続きも可能です。 まとめ 歯科医院をはじめとする医療機関での、顔認証付きカードリーダーの導入は、患者さんと医療従事者にとって適切な医療を受けられる・提供できるという最大のメリットがあります。 受付時も密を避けることもできるため、医療機関である歯科医院には、導入するべきではないでしょうか。 患者さんがスムーズに安心して歯科治療を受けられる医療体制と不安を少しでも取り除ける待合室作りができるかもしれません。導入を考えられているのであれば、医療機関等向けポータルサイトで申請をしてみましょう。

歯科医院開業 必要な資金ってどれぐらい?

2022.5.09

「何に」「いくら」必要か 歯科医院を新規に開業するにあたって必要な資金は5,000万円以上と言われています。いったい何にいくら必要なのでしょうか。テナント物件を賃貸し開業すると仮定し、準備しなければいけない資金について説明していきます。   ①    物件費 家賃50万円のテナント物件を賃貸した場合、敷金・礼金・保証料などトータルで500万円ほどになると言われています。敷金の月数によってはそれ以上になるでしょう。大まかな目安として家賃の10ヶ月~15ヶ月分と想定しておきましょう。駅近で利便性の高い場所は集患が見込めますが、おのずと家賃も高くなります。故に家賃が安くなれば、物件に対する初期費用も抑えられるのです。   ②    内装工事費 内装工事費は1500万円~2000万円と言われています。足場などの仮設工事から始まり、クロス貼りから給排水に至るまでさまざまな工程があります。歯科医院は患者さまごとに診療ユニットを使用するので、給排水用に床のかさ上げ工事が必要です。クロスやライト、パーティション。こだわりたいところはたくさんあるでしょう。また、入口や外装の看板デザインは歯科医院のイメージを司る大事なものです。信頼のおける業者、数社に見積を取って比較検討することが大事です。   ③    医療機器・設備費 医療機器や設備費では2,000万円以上になります。 医療機器はグレードによって価格が変動します。歯科診療ユニットは複数台必要ですし、それに伴ってエアーコンプレッサーやバキュームシステムも必要でしょう。仮に500万円の診療ユニットを3台設置した場合、エアーコンプレッサーとバキュームシステムで100万円。それだけで1,600万円になってしまいます。エックス線機器は近年デジタル化されていますので1,000万円以上と高額です。医療機器は他にもありますので予算に合わせた選定が必要です。他にも待合室、トイレ、キッズコーナーなどの設備も考えなくてはなりません。さらに電子カルテやWEB予約システムを導入するなら、メンテナンスやサポート料などの月額使用料が加算されます。   ④    広告宣伝費 インターネットを利用した広告や新聞折り込み、ポスティングやフリーペーパー。幹線道路沿いの広告看板。それぞれ広告にはさまざまな規制があります。それらを考慮し効果的な宣伝をしていかなければ集患できません。ホームページ制作も同時に行います。今やホームページはクリニックに必要不可欠です。近隣の歯科医院を探すとき、多くの患者さまが検索し口コミをチェックします。わかりやすく明るいイメージのページ作りを心がけるといいですね。併せて求人募集も行うとなれば、その広告費も掛かります。さらに内覧会を開くとなればその準備にも予算が必要です。少なくとも300万円以上を見込んでおきましょう。   ⑤    歯科資材・消耗品 治療器具は患者さまごとに消毒、交換する必要があるので数10セット必要ですし、マスク、グローブなどの消耗品はある程度ストックしておく必要があります。また、新型コロナウイルス対策用に消毒液や検温器の準備も必要になります。ただし消耗品はコストを抑えられる費目ともいえます。当初は200万円ほどみておき過剰在庫にならないよう在庫管理を徹底する、さらに少しでも単価が抑えられるよう定期的に価格調査を行っていくことも重要です。   ⑥    人件費などの運転資金 開業からすぐに大勢の患者さまが押し寄せるということは極稀で、実際は経営が軌道に乗るには数か月を要します。診療報酬が支払われるのも2か月ほど先になりますので、保険診療や自費治療の窓口負担分だけの収入になります。そのため安定した集患が見込めるまで数か月分の人件費や光熱費を払うための運転資金が必要です。忘れてはいけないのが開業されるあなたの生活費。運転資金の目安は1,000万円と言われていますが、余裕があればあるほど資金繰りに困ることなく経営ができます。雇ったばかりのスタッフをすぐに手放すことのないよう、事業計画・資金計画はしっかり練っておかなければなりません。   まとめ 開業に必要な資金を大まかに説明しました。設備投資に5,000万円以上かかるということは、さまざまな融資を受ける方も多いでしょう。融資を受けるにも審査があり、自己資金がいくらあるかも重要です。あれこれこだわりたいところですが、それぞれの費用をシビアに見積もり事業計画を立てなければ経営が破綻してしまいます。コンビニエンスストアよりも歯科医院が多いと言われる時代です。そこで生き残り患者さまに支持される医院であるためには、自分だけでなく専門家の意見も聞き無理のない資金繰りをしなければなりませんね。

■歯科医院開業ブログ 事例④【開院】

2022.5.02

開業事例④ 東松原歯科 開業日 2022年4月1日 ■立地:駅徒歩1分(駅出口目の前・超好立地物件) ■広さ:32.17坪 ■スケルトン物件 ■ユニット3台 ■自動精算機導入、受付レス ■駅から徒歩1分(15歩)という超好立地に開院。 32坪の中に3ユニット、カウンセリングルームを配置し、将来的に1ユニット増設可能。 ゆったりとしたスペースと、機能的動線を考えた内装に仕上がっている。 入口 駅出口目の前の好立地 待合室 カウンセリングルーム 診察室 大型モニター設置 各ユニットごとに大型モニターを設置し、治療計画などの説明を行います。 診察券アプリの導入 ■歯科医院開業ブログ 事例① ■歯科医院開業ブログ 事例② ■歯科医院開業ブログ 事例③ ■歯科医院開業ブログ 事例④【物件契約】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装デザイン打合せ】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】

歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:完成】

2022.4.20

入口 待合室 カウンセリングルーム 診療室 ■歯科医院開業ブログ 事例① ■歯科医院開業ブログ 事例② ■歯科医院開業ブログ 事例③ ■歯科医院開業ブログ 事例④【物件契約】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装デザイン打合せ】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:完成】

意外と知らない歯科内装工事の工事手順

2022.3.11

スケルトン状態の建物から、内装工事はどのような手順で行われていくのでしょうか。 ■軽量鉄骨・ボード工事 診察室、待合室、石膏ルーム、トイレなどを区切る間仕切り壁工事。 軽量鉄骨とは壁を支える鉄骨の骨組みのこと、これを下地としてボード(石膏ボード)を設置すれば間仕切り壁を作る。 ■建具工事 建具は窓や扉のことで、歯科の場合、木製と鋼製の建具がある。 木製は部屋の扉など、鋼製建具は入り口の自動扉や、治療室などのガラスのパーティションなどに用いられる。 ■造作工事 職人さんによる仕事で、ユニット用の配管工事の床上げ、造り付けの家具類や収納スペース作り。 受付カウンター、歯科技工ルームなどの工事。 ■内装仕上げ工事 内装仕上げ工事は壁(壁紙・クロス)を貼る、床(タイル・フローリング・シート)を張る等の仕上げ。 事前に内装デザイナーと壁紙や床材等のサンプルを見ながら、素材や色などを決定する。 ■家具・什器工事 歯科器機以外の家具で、待合室、カウンセリングルームなどのソファやテーブル、チャイルドルームがあればその家具、既成品の棚やロッカーなどもここに含まれる。 ■電気設備工事 照明器具の設置、分電盤やコンセントの設置及び配線工事が主な工事項目となる。 また、LAN配線、Wi-Fiルーター設置など歯科運営には重要な工事。 ■空調換気設備工事 エアコン、換気扇など空調機器の設置工事とその配管の設置、換気設備の設置工事。 ■防災設備工事 消防法に基づく設備機器の工事。 火災報知機と連動する感知器(煙感知器、熱感知器)などで、工事完了後に管轄の消防署による「消防用設備の設置完了検査」がある。 建物には、使用用途によって決まった消防用設備の設置義務がある。 ■歯科医院開業ブログ 事例① ■歯科医院開業ブログ 事例② ■歯科医院開業ブログ 事例③ ■歯科医院開業ブログ 事例④【物件契約】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装デザイン打合せ】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】

歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】

2022.2.21

待合室から診察へスロープ設置 診療室奥の天井工事 スタッフルーム 一番奥から見た全景 電車などの防音対策で窓埋めとグラスウール施工 床、天井、梁の加工 左から診療室、滅菌ルーム、右奥がレントゲンルーム これから天井張り込み作業 カウンセリングルーム 待合室 ■歯科医院開業ブログ 事例① ■歯科医院開業ブログ 事例② ■歯科医院開業ブログ 事例③ ■歯科医院開業ブログ 事例④【物件契約】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装デザイン打合せ】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:完成】

歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】

2022.2.14

①現在、内装工事中 ②入口待合室付近の様子 ③細長い部分はトイレとパウダールーム ④入口から診察室までの動線とレントゲン室 ⑤天井には空調などの配管工事中 ⑥防音対策のため窓は壁埋め施工 ⑦照明、コンセント電源、LANケーブルの配線 ⑧床を約20cm上げ、床下に歯科ユニットなどの配管を設置 ⑨金属板で囲まれた部分はレントゲン(パノラマ)室 ■歯科医院開業ブログ 事例① ■歯科医院開業ブログ 事例② ■歯科医院開業ブログ 事例③ ■歯科医院開業ブログ 事例④【物件契約】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装デザイン打合せ】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:完成】

歯科開業レポート

開業サポート進行中の案件を一部掲載していきます。どういった流れで開業当日までを迎えるのか、イメージを膨らませて、いざという時に困らないように準備をしていきましょう。

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