歯科開業レポート

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安定した歯科医院経営

2022.6.13

歯科医院を開業した後も、軌道にのって長期的な運営をしていくためには注意すべきポイントがいくつかあります。以下では、安定した歯科医院経営をするための方法を説明していきます。 開業してからどれぐらいで安定するのか 経営を安定化させ、理想の診療所を作っていくためには、経営計画や事業計画を練ることはもちろん、新規患者の獲得や診療所の運営状況を定期的にチェックする必要があります。 安定した経営のためにはPDCA(Plan - Do - Check - Action)サイクルを回していくことが望ましいです。PDCA(Plan - Do - Check - Action)とは、「計画」「実行」「評価」「改善」を示しており、意識して事業の見直しを行うことで、事業改善を進めていくことができます。1周したら次の改善点に向けて新たな計画を立て、確実に改善していく様に働きかけることが可能です。 それに伴い、企業の成長ステージと同じ様に成長ステージを把握し、成長ステージに応じた施策を練る必要があります。「開業期」「成長期」「安定期」に分けて考えることもできます。 ①開業期(開業1年目まで) 新しい顧客の獲得が何よりも大切。来ていただいたお客様に良い印象を持ってもらい、口コミで広めていくことはもちろん、土日の診療や夜間対応、他の医院で取り入れられていない治療法の導入など、より多くの人に新しく利用をしてもらえるために他の医院と差別化をはかると良いでしょう。 ②成長期(開業3年目まで) この時期は顧客を安定させることが重要なため、一度来院された方に「また利用したい」と思ってもらえる様に丁寧な対応と確実な治療は必須となります。 もし、思う様に認知が広まらない様であれば、キャンペーンや歯磨き教室の実施、SNSの導入なども検討し、新しい患者様を獲得できる様にPDCAサイクルを回していきましょう。 ③安定期(開業3年目以降) 3年目ともなると、地域からも認知されて定期的に通われる方も増えているかと思います。開業期や成長期で患者様のニーズがなんとなく把握できていると思いますので、ターゲット層を明確にし、他の医院との差別化をはかり、施術の幅を広めていきましょう。理想とする医院の像をしっかりと描き、実現するためにPDCAサイクルを回し続けましょう。 どうすれば安定するのか 歯科医院を長期にわたって経営していくためには、収益の確保だけでなくさまざまな施策が必要です。安定した経営のためにも定期的な点検は必ず行いましょう。 ①診療サービスの質の良さ まず医療機関として確実な診療がされていることは大前提です。なるべく痛くなく、親切な対応で、安心して治療が受けられる環境が整っているか、治療方法を提案できているか見直しましょう。患者様に安心して利用してもらえるために、技術力と対応力は磨き続けましょう。需要の高い治療を取り入れたり、低いコストで治療できるように配慮をすることが、患者様からの信頼獲得に繋がります。ニーズの把握をするために、患者様へのアンケートを実施することも有効でしょう。 ②スタッフの労働環境 患者様の獲得はもちろんですが、スタッフが安心して働ける環境作りも非常に重要です。人員不足で待ち時間が長くなり、連携体制がとれずにミスが発生することも患者様の離脱に繋がります。適正なスタッフ数とスキルを明確にし、確実な人員確保を目指しましょう。 ③広告やWEBサイトの最適化 患者数を増加させるためには、広告の運用やホームページの充実なども必要となることがあります。広告看板を出している場合は、風景化しないためにも定期的に変更すると効果的です。ホームページについても、最新の情報が掲載されているか、予約がとりにくくないかなど、定期的に見やすいサイトとなっているか確認をしましょう。 ④患者様の印象を良くする 内観や外観を整えることはもちろんですが、待ち時間の短さや丁寧な説明なども印象アップには大切なポイントです。治療方法を丁寧にお伝えし、麻酔をするか、通院回数や予算なども患者様の意志を尊重しながら治療をすることで、「ここの医院は安心できる」という信頼を獲得できます。 以上、安定した歯科医院経営について説明しました。長く経営をしていくためには、認知度の向上と利用者の満足度が絶対条件となります。患者様に安心して通っていただけるよう、医院の体制を定期的に見直していきましょう。

歯科医院開業ブログ 事例④【内覧会】

2022.4.25

内覧会の開催 ■歯科医院開業と内覧会 ■歯科医院開業ブログ 事例① ■歯科医院開業ブログ 事例② ■歯科医院開業ブログ 事例③ ■歯科医院開業ブログ 事例④【物件契約】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装デザイン打合せ】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:1週間後】 ■歯科医院開業ブログ 事例④【内装工事:完成】

歯科医院運営 宣伝広告

2022.4.13

歯科医院を運営していくにあたり、宣伝や広告で認知度を高めていくことは非常に重要なことです。患者様を獲得するために必要なことを説明していきます。 インターネット、SNS活用のメリット ・WEBサイトの作成 経営方針や施術内容、設備紹介など医院の詳細が分かることで患者様からの信頼を獲得しやすくなります。現代の社会にとってホームページは医院を選ぶための重要な材料となります。誰でも見やすいデザインにし、館内の設備なども分かりやすく写真を掲載すると良いでしょう。TOPページには予約方法を分かりやすく記し、興味を持った方がお問合せや予約をしやすい環境を作りましょう。 ・GoogleMapへの登録 Googleマップに病院情報を掲載するには「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」への登録が必要です。今まで知らなかった人にも病院の存在を知らせることができます。近場の病院を検索する手段としてGoogleMapを使用する人は多くいるため、診療時間などの詳細を載せたり、ホームページのリンクをつけることで、より多くの人に知ってもらえる機会を作ることができます。 ・SNSの活用 SNSは患者様とコミュニケーションをとるためには、非常に有効的なツールとなります。SNSで定期的に情報発信をすることで患者様の歯周ケアに対する意識を刺激することもできますし「定期健診月間」などを設けることで患者様の獲得にも繋がります。 子どもの定期健診や審美歯科など若者向けのメニューがある場合、SNSで専門知識を発信することで専門的な知識のある医院だと信頼にも繋がり、新しい顧客獲得もできるでしょう。開業や開業記念月のタイミングで、歯周ケアグッズのプレゼントや、無料歯磨き講習などキャンペーンを行うことも可能です。歯にまつわる記念日も年間に10回もありますので、有効な情報発信ができると良いでしょう。 【歯にまつわる記念日】 4月2日 「歯列矯正の日」 4月18日 「良い歯の日」 4月29日 「歯肉ケアの日」 6月1日 「矯正歯科月間の日」 6月4日 「むし歯予防デー」 6月4〜10日「歯と口の健康週間」 7月25日 「知覚過敏の日」 8月8日 「歯並びの日」 10月8日 「入れ歯ケアの日」 11月8日 「いい歯の日」 11月8日 「いい歯並びの日」   インターネット、SNS活用のデメリット ・WEBサイトの運営に負担がかかる WEBサイトで広告効果を狙う場合、戦略的に運営しないとなかなか成果に繋がりにくいため、WEBサイトの運用は負担がかかるものです。社内にホームページ管理のスキルを持った人を雇うか、アウトソーシングを活用しながら運用をしていくため、サーバー代や制作費などのコストに加え、運用をしていくための人件費などもランニングコストとして必要となります。 ・対応の増加 WEBサイトにお問合せ先を掲載したり、SNSを運用することでのダイレクトメッセージやコメントの対応が必要となる場合があります。流入経路が増えることによって対応が追いつかないなどということにならない様、担当を決めたり、問い合わせ先を限定するなど体制を整えてから運用を始めると良いでしょう。 ・批判的な意見のリスク SNSではコメントやタグ付けによって、不利益な情報が広まってしまう場合があります。「対応が悪かった」「治療のミスがあった」「待ち時間がとても長かった」など批判的な意見が公になるリスクがあることを理解しなくてはなりません。 また、SNSに一度投稿してしまった情報は、何らかの形式でデータが残ってしまう事があるため、投稿する際は表現などに十分に確認を行いましょう。 ・医療法における広告表現 医療関係の広告には細かな表現の規制があります。医療法をしっかり確認のうえ、不適切な広告とならない様に気をつけましょう。特に、審美歯科を重視している歯科医院の場合は、診察科も掲載できず、効果を謳うことも難しい場合があるので、十分な配慮と工夫が必要となります。 既存広告の見直し(看板) 看板には医院のイメージを伝えるブランディング効果があります。医院のターゲット層がどの様なことを気にかけて、どの様な視点を持っているのか分析し、効果的な看板となるよう戦略を立てる必要があります。 またほとんどの歯科医院は地域に密着している為、看板は重要な広告として力を発揮します。内装や設備ももちろん重要ですが、患者数を得るには外観や看板が周囲に与える影響は非常に大きいのです。 広告規制 歯科医院の広告規制は、厚生労働省の医療広告ガイドラインによって定められています。患者様自身が症状に合った歯科医院を適切に選択できるようにするため、必要な情報を正確に提供する義務があります。チラシやホームページなどの広告掲載時はもちろん、看板の表示面などについても同様のルールが適用されるので注意が必要です。 誇大表現や曖昧な表現を用いた広告、など医学的に根拠のないものは認められないので、十分に確認をしたうえで、制作を進めましょう。 以上、歯科医院運営の宣伝広告について説明しました。ホームページの制作など、苦手な業務は外部に委託しつつ、より多くの方に通院してもらえる医院が作れると良いですね。

歯科医院のホームページを見て受診?

2021.12.20

歯科医院開業にあたっての重要なポイント   歯科医院、来院のきっかけは・・・? 歯科医院を選ぶとき、利用者は何を基準に選ぶのでしょうか? 現在、歯科医院の数は68,000軒を超え(厚生労働省 医療施設動態調査 令和元年5月末概数による)、コンビニエンスストアの店舗数よりも多く存在しています。 「家や駅から近い」「公式ホームページを見て」「遅い時間でも診療している」「口コミを見て」など人によって歯科医院を選ぶには色々な理由があるのではないかと思います。では実際はどうなのでしょうか? 歯科医院を選ぶ基準として使っているのは、「ホームページ」が多数を占めています。 ホームページが世間に浸透するまでは電話番号の情報誌などで電話するか、直接病院に行って受診をした結果でそれぞれの病院の特色等を判断するのが一般的でした。 その為地域的に評価が決定されることも多く、人気の高い歯科医院に地域の住民が集まって地域社会を形成していたのです。   しかし現在は各歯科医院がその特色や診察内容、医師の紹介をホームページに掲載しているため、探している個人はそれぞれ自分にあった医院を瞬時に探せる時代になり、結果として歯科医院におけるホームページの重要性が高まっていったのです。 またSNSの進化も見逃せません。特に若年層ではそれが顕著になり、自分がフォローしている方が紹介した歯科医院が急に人気になることも多数起きています。   このような形で歯科医院における重要な情報の発信元として、ホームページやSNSによる情報発信が必要最低限と認識されています。 では歯科医院のホームページで、利用者は何を見ているのでしょうか?     公式ホームページで押さえておくべき点は・・・?   歯科医院を選ぶ際、公式ホームページを見て来院するケースは非常に高いということでしたが、実際には医院のホームページのどの部分に注目しているのでしょうか。 歯科医院を探している人は、「アクセス」「口コミ」「営業時間」をまず確認します。アクセスや営業時間は歯科医院に限らず全ての判断基準になりますね。 「口コミ」についてはその医院の評価を判断基準に置いている方が重視します。やはりネガティブなコメントが多い医院は敬遠したくなりますね。 ただ「口コミ」は匿名で書き込めるものも多いので、信用しすぎるのも注意です。   ただもちろんこの判断基準もホームページがあってこその物でありますので、そもそもホームページが無ければ検討の土台に上がってこない事も容易に想像できますね。 またアクセスや営業時間が記載されてない、記載されていてもどこにあるのか探しにくいホームページでは、せっかく見に来てくれた方が諦めて離脱してしまう事にもつながります。こういった情報はユーザーが見て分かりやすいところに配置したいですね。   まとめ いかがでしたでしょうか。今回は歯科医院を利用者が選ぶ際、何を重要視しているのかを実際のアンケートに沿って見てみました。 情報社会の今、スマートフォンやタブレット端末は人がアクションを起こす時に欠かせないツールとなっています。そして、そのWEB上にある公式ホームページは歯科医院の「顔」とも言える広告媒体であり、ホームページが利用者の受診可否の決定打になる可能性も十分にありえます。公式ホームページの運用は歯科医院開業にあたって重要な要素の一つといえるでしょう。

歯科医院開業と内覧会

2021.10.29

歯科医院内覧会の基本的なノウハウ!NG行動がある? 「内覧会ってそもそも、必要なの?」 「内覧会、ノウハウはないけど、失敗したくない」 いよいよ、歯科医院開業!という時に付き物の内覧会。しかし「内覧会について、よくわからないので不安。」という先生も多いのではないでしょうか? 内覧会についてよく把握しておかないと、集客やスッタフ同士の団結のチャンスを逃すことにもなりかねません。 そこで、大切なのは内覧会の必要性や成功のポイントを理解して、この内覧会というチャンスを最大限に有効活用していくことです。内覧会を成功させることで、地域の認知度を高めることができますし、スタッフ同士のコミュニケーションの場にもなります。 今回は、内覧会についてお悩みの先生に向けて、内覧会が必要な理由と準備のポイントをご紹介します。 ぜひ内覧会を成功させて、クリニック開業からスムーズなスタートダッシュを切りましょう。 内覧会の必要性 それでは、そもそも内覧会は必要なのでしょうか? 開業時はいろいろと準備が多く、内覧会をする必要がないのであればやらないでおきたいですよね? 結論からいうと、内覧会は必要です。 ここでは、その理由を解説していきます。 ○診療開始前から集客ができる 内覧会では、実際に診療を開始する前から集客ができます。 クリニックを気に入ってくれた来場者の予約を、その場で取れるからです。経営の不安も多い開業時だからこそ、内覧会で患者さまを増やしましょう。 ○地域へ認知してもらうチャンス 内覧会は、地域の人にクリニックを知ってもらうチャンスです。 地域にチラシなどで、周知して実際にきてもらうことで、医院を地域の人に知ってもらえます。また、先生やスタッフの人柄も知ってもえます。地域に根付いたクリニックになるためにも、内覧会は必要です。 ○スタッフ同士の団結の場になる 内覧会はスタッフ同士の団結の場にもなります。 内覧会の準備のポイント それでは、準備の段階で注意する点はなんでしょうか? ここでは、内覧会準備のポイントをご紹介します。 ○日付の設定 開催日は必ず、週末を含む日付にしましょう。休日を含めれば、多くの人に来場してもらえます。可能であれば、平日も含め3日間行うのがベストです。 ○イベントの周知 イベントの告知もしっかり行っていきましょう。 チラシやSNSを利用して、多くの人に知ってもらう必要があります。内覧会で行うイベントがある場合はその旨を、記載しておきましょう。 ○ノベルティやイベントの計画 内覧会では来場者のためにノベルティやイベントを企画するといいでしょう。 来場者を増やせますし、患者さまと交流を持つ事ができます。歯ブラシのプレゼントや、小児向けであれば、歯医者ごっこをしながら写真撮影などもおすすめです。来場者にとって魅力的な企画を用意しましょう。 ○スタッフの動きの確認 スタッフの動きの確認も必要です。当日はかなり忙しくなる事が予想されます。 具体的には、他院の先生が挨拶に来たらどうするのか?お祝いの品を頂いたらどうするのか?などです。スタッフ間で対応を統一しておきましょう。 ○当日の服装の確認 当日の服装も考慮が必要です。白衣ですと、子供を怖がらせてしまうかもしれません。また、ディーラーの営業マンが来てくれる時に、スーツだと来場者に入りにくいという印象を与えてしまうかもしれないため配慮していただきましょう。クリニックによっては内覧会の時用に、医院のテーマカラーのTシャツを用意したりするところあります。服装も親しみやすさを意識しましょう。 まとめ いかがだったでしょうか?内覧会は、集客とチームビルディング両方の面でとても重要です。 しかし、目的と成功のポイントを理解していないと、無駄に費用と労力だけをかけることになりかねません。ぜひ内覧会を成功させてください!

歯科開業の失敗

2021.3.09

歯科開業を失敗しないためのご開業相談受付中  歯科ご開業相談はこちら 歯科開業 失敗 歯医者さんの開業で失敗しないための注意点 勤務医として経験を積んできた歯医者さんのなかには、自分の歯科医院を開業することを考えている方も少なくありません。新たに開業する歯科医院数は増加傾向にありますが、これに比例して廃業、失敗してしまう歯科医院も多く存在します。 それでは、これから歯科開業に失敗する原因と成功するためのポイントを解説いたします。 まずは最近、歯科開業で失敗する3つの大きな原因をご紹介します。 1. 新規患者の集患不足で失敗 新規開業の歯科医院は、地域住民がその存在の認知に相当な時間を必要とします。 そのため、地域エリアにお勤めお住いの方々に向けての積極的に広報活動を行わなければ、新規の集患ができないことに陥ります。 どんなに立派で豪華な内装、優秀な医術があっても適切な宣伝活動をしないと、口コミだけで待つのは経営をすぐに圧迫することとなります。 今や歯科医院数(68,479/令和元年11月現在、)はコンビニの店舗数は全国で(5万8千店舗)となっており、歯科医院が1万件余りも超えています。 (出典:厚生労働省、医療施設動態調査:令和元年11 月末概数。 月刊コンビニ「2020年5月号、2019年5月号、2018年5月号」) 歯科医院の患者獲得競争は年々激化しています。 そのため、歯科医院を開業する場所の十分なマーケティングとリサーチを行わないと失敗の原因になります。 下記のような現地調査は最低限行う必要があります。 ● 周辺駅,公共交通機関の乗降者数 ● 年代別構成(どのような年齢層が同じエリアに多いのか) ● 周辺の住民世帯数や他の歯科医院の動向 ● 昼夜間人口比率の調査 ● 就学割合調査 事前調査が不足すると、新規需要が少ないにエリアでの開業となってしまい、安定的な集患、新患者数が見込めず失敗する原因になってしまいます。集患は、院長の情報収集と集患努力、効果的宣伝が不可欠です。 2.院内教育不足で失敗 歯科病院を開業したからと言って儲かるわけではないのです。院長の経営者としての知識や、従業員の教育、患者様へのアプローチの仕方などについて開業前から勉強しておきましょう。スタッフ教育やマネージメントを怠っていませんでしたか? 従業員の教育を十分にしていなければ、病院経営はすぐに危うくなってしまいます。 ①経営方針の共有 どのようなコンセプトでどのような治療を中心に、ターゲット層はどこなのか、経営方針についてスタッフと院長間に認識の差が無いようにしておきましょう。 従業員を雇用する場合は、病院のコンセプトや経営方針について理解を示してくれる人を雇用することも重要です。 ②ミーティングと研修を定期的に、マネージメントの重要性 新人の研修、スタッフ全員参加のミーティング、外部研修への参加、幹部ミーティング、個人面談などを必ず定期的に実施しましょう。全員のスキル向上が成功のカギとなります。 ③ワンマンでは動かない 院長の考え方に賛同してくれる従業員を、幹部などとして配置しておきましょう。 スタッフの管理や指導、教育をしてくれるだけでなく、院長との意識の差があった場合にサポート、フォローする役目を担ってくれます。 ④学びを怠らない、常に知識向上を目指す どのような事業でも同じですが常に勉強をする必要があります。 歯科医であれば、日々進化する技術や知識、スタッフマネージメントに関して最先端の情報を身に着けておくべきです。セミナーや勉強会に積極的に参加し、常に勉強を怠らないようにしましょう。 3.人材不足で失敗 現在、歯科業界では深刻な労働者不足が生じており、特に歯科衛生士、歯科助士不足が起こっています。 ・賃金の高騰により大都市、安定した大型医療法人への流入が続いています。 ・長時間労働や激務によりスタッフが定着しない ・結婚や出産での退職、育児休業明けに戻ることができず整備された医院への転職 ・3年以内の短期転職の増加 歯科医院の患者獲得競争が激化する中、首都圏では平日の夜間、24時間診療や、土日診療の歯科医院が増加しています。診療時間が長くなれば、当然そこで働くドクター、スタッフは長時間労働を強いられます。 このような売り手市場の状況下で人材が見つかりにくく、規模を縮小せざるを得ない歯科医院も多くあります。 しかし、歯科業界の中でも特に求人ニーズが高い歯科衛生士は、有効求人倍率が平成28年に20.5倍(出典:平成28年 歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告-全国歯科衛生士教育協議会)となり、特に新卒学生や常勤の正社員希望の方は求人を探しやすい環境となっています。 また、結婚や出産で歯科衛生士から離れた方が復職を希望してパート・アルバイトの歯科衛生士求人を探す際に勤務時間がネックとなり求人を見つけづらいこともありました。 しかし近年は慢性的な歯科衛生士不足解消のため、復職支援や時短勤務、週1日からの勤務、午前中のみの勤務など子育て世代の歯科衛生士向けの求人も増加しており、働きやすい環境が整備されつつあります。 歯科開業を成功させる3つのポイント 1. 新規患者を増やすために差別化を図る 多くの歯科医院のなかから選び、通い続けてもらうためには、ほかとの差別化を図ることが大切です。「ずっと通い続けたい」と思わせる特徴や技術を備えておく必要があります。 たとえば、仕事帰りの人が多いビジネス街や、若年層が多く集まる場所は、審美歯科や矯正歯科に特化するのもひとつの方法です。その為に、周辺エリアの世代別構成、その職業構成など最低限知っておく必要があります。 これには、開業を目指す当初、物件検索を行う前に最終的な開業のゴールの姿・状態を具体的にイメージし、イメージした姿・状態にたどり着かないのであれば、良いマーケティング手法とは言えません。他院の最適は、必ずしも自院の最適だとは限らないのです。 最高ではなく・最適を選ぶのです。 2. 人材不足を解消するには 歯科医師や歯科衛生士などの人材確保は、年々難しくなっています。 スタッフが定着するように労働環境を整えるとともに、人材を確保するための対策を2つご紹介します。 まずは、なぜ困難な採用となるのか理解する所から知る必要があります。 重要となる歯科衛生士の採用方法求職者が重視するポイントとは? 歯科衛生士を採用することが難しい理由として、歯科衛生士の転職回数の多さが大きな理由となっております。 公益社団法人 日本歯科衛生士会が、常勤・非常勤を含めた歯科衛生士全体を対象に「勤務先を変えた経験があるかどうか」を調査したところ、転職回数が「1回ある」と答えた歯科衛生士が21.4%、「2回以上ある」は52.0%でした。(令和2年3月歯科衛生士の勤務実態調査報告書より参照) つまり、歯科衛生士の7割以上は転職を経験しています。 また、結婚や出産を機に退職後、復職したいと考えても ◆ブランクが長いけど、採用してくれる医院はあるのか? ◆新しい医療技術や器具の使い方を覚えられるか? ◆滅菌対策は万全か? ◆安心して家庭や育児の両立ができるのか? こういった不安要素もあり、経験はあってもなかなか復職できない、定着しないのが現状です。 まずは、歯科衛生士を採用する方法について確認してみましょう。 歯科衛生士が上で職を探すうえで重視する4つのポイント ・どんなホームページか? 医院の雰囲気などを働いているイメージを伝えられるので、求人広告だけを利用する場合に比べてミスマッチが起こりにくいと言えるでしょう。 ・院長やスタッフの人柄や職場の人間関係が良好か? 求職者は 「職場の雰囲気、人間関係は悪くないか?」 「自分に合わないスタッフはいないか?」 「働きたい職場環境かどうか?」などを気にしています。 ホームページだけでは誤解も生じやすいので、積極的に面接前に医院見学をしてもらいましょう。 ここで重要なのは、医院スタッフの親切で丁寧な電話応対から始まり、医院見学を案内してくれるスタッフの応対や人柄はもちろん、すれ違うスタッフの応対も重要です。患者様と同じように大切に心を込めた対応が欠かせません。 また、スタッフ同士や院長との関係性や雰囲気を確認して、院内コミュニケーションが円滑か、それが自分に合いそうな職場かを判断しています。 院長の人柄については、どれだけ素晴らしい治療技術を持っていても、まずはコミュニケーション能力と歯科医師として価値観の合わない院長のもとでは働きたくないと考えるのは当然です。 ・理念・方針に共感できるかどうか 院長の治療方針や、患者さんに対する考え方に賛同できなければ長く勤めることが難しくなってきます。特に数人規模の医院では院長とスタッフが接する時間が長いため、自分と波長が合う医院が良い!と考えています。 ・採用が有利となる条件面 給与、勤務地、勤務時間この3つのファクターが重要となります。 ・給与について 当然ながら給与は高いほうが求職者には魅力的に見えるでしょう。 特に現職の給与に不満がある人や、歯科衛生士としての知識・技術・経験等のスキルを十分に身につけられた人は、自身のキャリアアップとして、給与は最も重要と考える人が一定数存在します。 これは、求人票に給与額以外に年次昇給・キャリアアップ報酬について細かく明記することをおすすめします。 また、人材不足の昨今においては給与額も高騰していますので、他院の状況や相場観もリサーチしておく必要があります。 国税庁の「民間給与実態統計調査結果(平成29年分)」によると、給与所得者の平均年収は432万円であり、女性だけに限ると287万円です。歯科衛生士の平均年収は364万円ほどですので、女性に限定すると平均よりも高給といえます。 その他チェックされてポイントは 制度:研修制度、退職金制度、各種保険制度(雇用保険・労災保険・健康保険) 手当:資格手当、残業手当、通勤手当、住宅手当、役職手当などとなります ・勤務地について 結婚前とそのあとでは希望勤務地にも変化が生じます。育児など考えると「自宅から徒歩圏内」「最寄駅から3分圏内」「駅直結」「マイカー通勤OK」など、生活圏をベースに働く場所を探す人も多いです。 また、電車での通勤・帰宅ラッシュを避けたい人は、就職や転職を機に勤務地の近くに引っ越しをする場合もあるため、家賃補助などを設けている歯科医院は求職者から魅力的に感じられるでしょう。 また、コロナ過で上記通勤対策の傾向は顕著にあらわれています。 ・勤務時間について なるべく長く働きたいと考える求職者は、プライベートと両立できる勤務時間を重要視します。 「残業ほぼなし」 「18時退社」といった条件を必須にしている求職者も多くいます。 特に結婚後の子育て中の人は、勤務できる時間や保育園や学校からの急な連絡対応などの制約があるため、「自宅から通勤しやすいか」「短時間でも働けるか」「育児の配慮があるか」などを重視しています。 医院では、急患、予定外、遅延などによって、治療時間が長引いてしまうこともよくありますが、基本的にこのようなことを必須とする求職者は残業できない人が多く、残業時間などについても詳しく掲載しておきましょう。 ただし基本的に残業ありきの勤務体制では退職傾向となってしまうことを知っておきましょう。 3. 新規患者を獲得する方法 スマホなどでネット上の「歯科医の口コミ」をチェックしてから来院する新規患者も多くいます。 既存患者の顧客満足度を高めることで、ネットやSNSでの評価が上がり、周りの友人や家族にもすすめてもらいやすくなります。 また、見やすい公式サイトを作ることやWeb予約システムを整えることも新規患者獲得に非常に役立ちます。 公式サイトでは歯科医院の写真を多く掲載して実際の雰囲気を見せることで、初診の患者も歯科医院に入りやすくなるでしょう。 また、Google、Yahoo!などでエリアの検索にすぐに掲載される医院は検索もされやすく、集患もしやすくなります。このようなホームページの対策をSEO「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字を取った略称で、優良な被リンクを集めたり(外部施策)、ユーザーに価値あるコンテンツを提供し、適正に検索エンジンにページ内容を理解・評価されるよう技術的にWebページを最適化(内部施策)することで、 GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードが検索された場合に、自サイトが上位に表示されるようにすることを意味します。 SEOが重要な理由は 来患者数を桁違いに増やすことができる 費用対効果が抜群に優れている 歯医者の特徴に特化することで結果を得やすい 開業前の歯医者がSEOを実施することで、開業前から見込患者を獲得することも可能。 また、既に時代はSEOを中心としたWEBマーケティング戦略を実施することにより、歯医者の立地条件は関係なくなりつつある。 SEOを実施していない歯科医院と比べ、立地条件に関係なくSEOを実施することで、WEB経由での患者数や売上は比較にならないほど増やす医院も多く存在する。 しかしこれらはの対策は院長一人ではよほどな知識とコンテンツ制作のスキルがないと成功しません。 ホームページ制作の専門家や開業コンサルタントとタッグを組んで時間と経費をかけて取り組む必要があります。一足飛びに評価や順位が上がるという広告や営業には気をつけましょう! まとめ 歯科開業に失敗する原因と対策を知ることが成功への秘訣。失敗してからでは遅いわけです。 開業を成功させるためには、事前に情勢の把握や患者のニーズの分析など、それに集患、人材採用と育成と院内マネージメント、宣伝広告の重要性など、失敗しないための対策をしっかりとることが重要です。 しかし、これから開業というドクターにそのすべての経験値や知識は乏しいのも現実です。 まずは「先人に聞け」、「先を行く人の話を聞く」これができる人とできない人では考え方の幅が大きく違ってきます。 「話すこと」「書くこと」には慣れが必要なように 「聞くこと」にも慣れが必要です。いろんな人からいろんな話を聞く。歯科経営は今までの経験値では通用しない事も多くあるのです。これは、あなたの開院を正しく導く一つの方法なのです。 歯科医院ご開業相談受付中 ご開業相談はこちら

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