歯科医院における院長のお仕事(経営数値)

「毎月、売上、自費率、新患数など経営数値を把握し、その対策をしていますか?」
もし、医院の経営数値をデータ化し定期的なチェックをしていない場合は、1日も早く経営数値を把握(計測)することから始めましょう。基本的な数値は、アポイントツールやレセコンで把握できる数値と、受付スタッフと協力して把握しなければならない数値があります。

「院長として知っておきたい毎月最低限の把握すべき経営数値は?」

【毎月確認すべき経営数値!】

売上関係
・売上
・累計売上
・保険売上(外来、訪問)
・自費売上
・自費内訳(診療科目別の売上と件数)
・雑費売上

 

患者動向
・延べ来院数
・診療日数
・1人あたり平均通院回数(=延べ来院数/外来レセプト枚数)
・1日平均来院数(=延べ来院数/診療日数)
・レセプト枚数(外来、訪問)
・平均レセプト単価

・再初診数
・再診数
・治療終了者数
・自費患者数
・新患総人数

・来院経路調査(初診アンケートなど)
①知人からの紹介
②家族からの紹介
③ホームページを見て
④看板を見て
⑤自宅・会社から近いから
⑥通りがかり
⑦その他

・リコール率、リコール患者数
・総予約数
・急患数
・急患率(=急患数/総予約数)

・当日TELキャンセル数
・無断キャンセル数
・キャンセル率(=TELキャンセル数+無断キャンセル数/総予約数)

・ユニット1台あたり生産性
・スタッフ(人)1台あたり生産性

 

【経営数値の指標】

・1人あたり平均通院回数(=延べ来院数/外来レセプト枚数)
●2.1~2.3回が理想
1.7回以下/予約が取りづらいと感じている可能性高
2.5回以上/治療回数が多いと感じている可能性高

・外来レセプト枚数
●ユニット1台あたり120枚
3台であれば360枚/月
150枚を超えると、かなり院内が忙しい状況といえます

・平均レセプト単価
●東京都の平均1,158点/枚( レセプト1件当たりの平均点数 )
令和2年度東京厚生局データより

・新患総人数
●ユニット1台あたり10人
3台であれば30人/月
全国平均では Web:紹介:その他=5:3:2

・キャンセル率(=TELキャンセル数+無断キャンセル数/総予約数)
●まずは10%以下 理想は5%以下

・ユニット1台あたり生産性(=売上/ユニット台数)
●当初目標200万円/台 理想250万円/台
ユニット3台であれば600万円/月

・スタッフ(人)1台あたり生産性(=売上/常勤換算人数)
●当初目標125万円/人 理想150万円/人
5人であれば625万円/月

以上、あくまでベーシックな経営数値ではありますが、 まずは上記経営数値を掌握することで、ベーシック基準数値と比較して 医院状態を的確に判断することが重要となります。
もし上記のベーシックな平均数値と比較して、 足りない部分がある場合にこの指標に近づくための施策を、毎日、毎月考えてアクションすること、 すなわち院内でPDCAを回すことが必要となります。
あなたの医院に朝礼や終礼があるのであれば、 目標数値を明確にして全員に伝えることができればより有効でしょう。また、慢性的に足りない部分が生じた場合は、生産性の数値を参考にして、ドクターや受付スタッフの予約の取り方、治療タイム、患者さんの流れなどを見直しましょう。
当社デンタルサービスでは、医院の数値を分析し、あなたの医院の足りていない部分を指摘する 『歯科医院 経営状態ドック』を行っております。

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